2018年06月30日

カスカU

どうも3代目のさとしです。
ここ数日更新しなくてすいません。この子で手こずりましてバタンキューでした(;ω;)
その噂の子がこのカスカU。
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クルミナーとかキノンとかオルソスティグマットとかで有名なドイツの光学メーカーのシュタインハイルが「よーし他の光学メーカーもカメラ作ってるから私たちも作ってみっかー!」と思ったからかどうかはわかりませんが作ったカメラです。
デザインもスタイリッシュで後ろにスケールみたいなシャッタースピードダイアルがある変わったカメラで、台数も少な目な貴重な子なんです。

この子はシャッターはガリガリするものの切れてたのですがスローがきいたりきかなかったりしてたので修理することに。見た目は綺麗で簡単ではないけどちゃんとしてたらしっかり直るカメラなので大丈夫だろうと思って手をつけてみました。
「さて開けてみよーかなー。上蓋あけてっと‥ん?なんじゃこりゃ〜!」
なんと中身はファインダー、ファインダー枠、シャッタースピードダイアルの土台まで全てアロンアルファで止められていました。ネジはあったんでしょうがネジ穴をなめてしまったせいかネジと穴がバカになってしまっていてしっかり止まらない状況。
「これは厳しいなー。ダイアルの位置もズレてるし距離計もこれじゃ一生あわないし、どうしたもんかねー。」と修理不能も考えながら見ていると‥
ポロっとシャッターダイアルのカバーが取れて噛み合わせがずれてしまいました(;ω;)
こーなったら修理しなきゃです。。。
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(あまりの事で全体を撮り忘れましたが、ファインダーのミラー部分だけは撮りました。アロンアルファの跡がわかりますでしょうか?)

全てのアロンアルファを落として、ネジを切り直して、あとブライトフレームのガラスの一部が割れてギアに噛んでいました。これが巻き上げのガリガリの原因かと。全て清掃し巻き上げはスムーズに!そしてスローにもガラスのカケラが入ってギアの動きを阻害してました。こちらも綺麗に!ブライトフレームはガラスを切り出して掛けてるところに貼り付け塗り直して修復。

いやー。大変でしたが、まだまだ序の口。このカメラ一度シャッタースピードギアがずれると調整がちょー大変で一回組んではチェック、だめなら1ギアずらして組み直すの繰り返しでやっとこさシャッタースピードも決まりました手(チョキ)︎('ω')手(チョキ)

そしてここもちょーちょー面倒なファインダー周りの距離計調整。ミラーの土台だけでなくファインダーもガタガタだったので位置決めて付けてはズレを直しの繰り返し。ただでさえちょーちょー面倒な距離計調整が8倍くらい大変でした(;ω;)(;ω;)(;ω;)(;ω;)

修理完了したこの子は不調が嘘のように調子よくなり元気に退院して行きました。ただし代償として丸4日費やして僕は抜け殻になりました。
今回写真が少なくてすいません。
集中しすぎて撮り忘れました.°(ಗдಗ。)°.

あーリフレッシュで釣り行きたいです。でも治療待ちのカメラがあるのでこの子達が終わってからですね(⌒-⌒; )
posted by さとし at 19:32| Comment(4) | 日記

2018年06月23日

ライカピストルの逆転クラッチバネ

どうも3代目のさとしです。
先日やった巻き上げが出来ないライカピストル。
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ピストル部分は戻りが悪いけど引っ張れるししっかり引っかかって巻き上げできるのになんだろ?
という事でとりあえず中をチェック。
ゼンマイもちょっと破損してましたがつなぎ目部分だったので直して。逆転クラッチをチェックしたら‥ん?バネの引っ掛かりが折れてました。フィルムを入れないと巻き上げできていたみたいですがフィルム入れちゃうとテンションかかってこれじゃ巻き上げません。
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まったく同じバネは無いので初めての試みですが焼きなまし→焼き入れ→焼き戻しをやってみようかと。どうせこのままじゃ使えませんのでチャレンジです!
調べたら焼きなまし、焼き入れ、焼き戻しは温度と冷ます時間で決まるのだとか。
まずは変形させるための焼きなましから。
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高火力でるものがコンロしかなかったので強火で変形させる箇所を熱して橙色まで‥お、ぽくなってきたかも。
火からおろして冷めるまで待って引っ掛かりを作ります。
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続いて焼き入れ。
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全体を熱していい色になったら‥
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油に入れて急冷。冷めたら綺麗に磨いてっと。結構硬くなってバネ感は出てきました。
続いて金属を安定させる焼き戻しへ。
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上2つよりちょっと時間をかけて熱したら‥
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熱した油の中へ。このまま時間をかけて冷ましていきました。
さてさてこれでオッケー!バネに戻ったかなー?といじってみると‥
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なぜかポキポキと折れてしまいます。これじゃダメダメですね。どこがいけなかったのでしょうか?やっぱ家庭でやるには無理があったかな〜(;ω;)

んで、結局直らなかったのか〜いと思った皆様。
ご安心くださいませ。
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少し太目ですがほぼ同じサイズの逆転クラッチバネを僕のカメラから移植して一件落着!スムーズに動くようになって良かったです!ま、その代償で一台僕のカメラが部品待ちになってしまったのですが(;ω;)
posted by さとし at 20:09| Comment(2) | 日記

2018年06月16日

LマウントSummar50mm f2とフォカと

どもども3代目のさとしです。
僕が店に行くのはだいたい昼過ぎが多いのですが朝は遊んでいるわけではないんですw
僕は店のカメラの修理もやるのですがメインはお客様からの修理依頼品で、午前中は個人情報の関係上見えないとこで修理をしていることが多いのです。
先日やったSummar 50mmf2はかなり使い込まれていたものだったのですがレンズのクモリがかなり出てしまっていました。
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中を開けたら絞りのスレで生じたものなのか金属の粉もたっぷり。
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全てのレンズを外しクリーニングすればここまで綺麗になります。
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写真で透明感わかるかな(・・?)
これならお客様も喜んでくれると思います!
レンズの中には取れないクモリやバルサム切れ跡などの厄介なものもありますが今回はそのような問題もなく良かったです!

さてさて話はかわりますが最近店主の早田清社長が8台連荘でフランスのフォカを直していました。
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結構手間のかかるカメラですが、何より凄いのは8台もこのカメラを連荘でやる早田清社長の精神力です。僕は同じカメラは3台連荘でやるとも〜辛くて違うカメラ修理に手を伸ばしてしまいます。好きなカメラでも4台が限界です。それをあの人はやり通ける。例えるなら冷やし中華を8食連続で食べ続けるくらいの…まさに鉄人です!
てことで清社長直したてのフォカが今ならいっぱいあります!ぜひおこしください(╹◡╹)
posted by さとし at 20:01| Comment(2) | 日記